新しい機器の紹介
ヘマトクリット値(PCV)のベッドサイド用測定装置の検討
稲岡 保子
1
,
富田 仁
1
1京都大学医療技術短期大学部
pp.474-476
発行日 1980年4月15日
Published Date 1980/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915442
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まえがき
ヘマトクリット(以下Ht)値の測定は,日常診療において貧血のスクリーニングをはじめとし,多血症,水血症,脱水症のスクリーニングに大切な検査である.毛細管高速遠心法は,簡易さと正確さにおいてほぼその目的を達したかに見えるが,高速遠心器を必要とするので,毛細管に採血後はどうしてもその遠心器が設置してある場所に行って遠心しなくてはならない.
今回,西ドイツCompur-Electronic GMBH社ではCompur M 1100という手持ちの電池式Minicentrifuge M 1100を作製し,真の意味でのベッドサイドでのHt値の測定を可能にした.本装置を用いてのHt値測定の検討をしたので報告する.
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