今月の主題 白血病
技術解説
白血球の特殊染色
古沢 新平
1
1獨協医科大学・第3内科
pp.7-18
発行日 1980年1月15日
Published Date 1980/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915348
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今日白血病の診断や病型分類に有用な特殊染色として,ペルオキシダーゼ(POD),ズダンブラックB,エステラーゼ(ES),パス(PAS),酸ホスファターゼ(ACP),アルカリホスファターゼ(ALP),β-グルクロニダーゼなどの染色がある.これらのうちPODあるいはズダンブラックB染色は歴史は古いが,リンパ性と骨髄性とを分ける最も基本的な方法であることは現在も変わりがない.
近年のトピックはES染色で,基質を変えることにより単球系と好中球系とが正反対の染色態度を示すことから,両者の鑑別に極めて有力な染色法であり,更にリンパ球のサブポピュレーションの分類にも有用とされている.
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