Japanese
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研究
セパラックス電気泳動法による血清蛋白分画における"カギ型"アルブミン分画の成因に関する研究
Studies on the Cause of "Key type"Albumin band in Separax Electrophoresis of Serum Proteins.
藤田 清貴
1
Kiyotaka FUJITA
1
1花園病院研究検査科
1Dept. of Clinical Laboratory, Hanazono Hospital
pp.718-721
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915146
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はじめに
血清蛋白の約60%前後を占めるアルブミンは,一般に栄養蛋白として考えられ,その血中濃度の減少は栄養の低下を意味し,逆に増加は栄養状態の好転を示していると言われている.また,アルブミンは血漿膠質浸透圧を維持し,水分を血管内に引き止めておく重要な蛋白質でもある.
アルブミンの病気としては,Bennholdら1)が発見したAnalbuminemia, Knedel2)がドイツ人の2家系(3代)を調査して記載したBisalbuminemiaなどが挙げられるが,近年セルロース・アセテート膜電気泳動(以下セ・ア膜電気泳動)において,"カギ型"アルブミンが新生児期にみられることが報告されており,河合ら3)の経験した症例では,全例においてこの異常アルブミンバンドは,生後2週間以内で消失すると述べられているが,原因は現在のところ全く不明である.
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