技術講座 生理
心音図検査のコツ
石山 陽事
1
1虎の門病院臨床生理検査部
pp.68-69
発行日 1973年10月1日
Published Date 1973/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200279
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脳波,心電図は生体に生じた電気現象を電極を介してそのまま増幅器に入力して記録することができるが,心臓の収縮,拡張に伴う胸壁の振動を記録する心音図は変換器(トランスジューサー)によって,機械的振動を電気信号に変えたのちに記録する必要がある.心音図のよしあしは変換器の性能や,使用方法によって胸壁からの振動をいかに忠実に記録できるかできまる.
心音図として記録されるものには生理的な心音と心雑音に大きく分けることができる.心雑音は必ずしも異常とはいえないものもあるが,できるかぎり心音と心雑音の区別をしながら記録する程度の能力が技師には必要である.その意味である程度聴診器によるそれらの区別ができるように練習しておいたほうがよい.
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