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資料
ナイアシン試験—アニリン法と各種ペーパー法との比較検討
Comparison of Paper Strip Methods and Conventional Aniline Method for Niacin Test
久世 文幸
1
,
斎藤 肇
2
,
楠 伸治
3
,
浅野 健治
3
Fumiyuki KUZE
1
,
Hajime SAITO
2
,
Shinji KUSUNOKI
3
,
Kenji ASANO
3
1京都大学結核胸部疾患研究所内科学第1部門
2島根医科大学微生物・免疫学教室
3小林製薬(株)中央研究所開発室研究部
1The First Dept. of Medicine, Chest Desease Research Institute, Kyoto Univ.
2Dept. of Microbiology and Immunology, Shimane Medical Univ.
3Central Laboratory, Kobayashi Pharmaceutical Co. Ltd
pp.563-566
発行日 1987年5月15日
Published Date 1987/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913325
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はじめに
ナイアシン試験は結核菌を他の抗酸菌より鑑別するための重要な一検査法であり,臨床面での重要性も高い.従来,本試験はブロムシアンと芳香族アミンを用いた方法(以下アニリン法)が主流であったが,試薬調製がやや煩雑で,その取り扱いに注意すべき面もあり,最近では簡易なナイアシンテストペーパー法1,2)を行っている施設が多いようである.
ナイアシンテストペーパーは現在,国内および国外メーカー数社から発売されているが,それらの有用性を比較検討した報告は少ない.そこで今回われわれは,市販ナイアシンテストペーパーに,先にわれわれの考案した「ナイアシンテスト"小林"3,4)」をも加えてアニリン法との比較を行ったので,以下報告する.
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