私のくふう
尿沈渣鏡検における無晶性塩類成分の妨害除去法
稲垣 勇夫
1
1木曾川病院検査科
pp.1085
発行日 1982年9月15日
Published Date 1982/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911649
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尿沈渣鏡検において無晶性塩類が大量に析出し鏡検を妨害することがたびたびある.通常こういった場合は酸,アルカリ,加温などによって溶解させ,すばやく鏡検しておおよその数値を出すか,または鏡検不能として結果を出していた.筆者はこれらの無晶性尿酸塩およびリン酸塩の除去法を考案し,正確な結果を出すためにルーチン検査に用いているので報告する.
〔方法1〕無晶性尿酸塩の除去法 遠心して得られた塩類尿沈渣に約10mlの生食水を加えてピペットなどでよく混和する.塩類はほぼ溶解し,再度遠心すればきれいな尿沈渣が得られる.それを鏡検する.
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