Japanese
English
研究
センシタイター法と液体培地希釈法及び寒天平板希釈法のMICの比較
Comparison between MIC by Sensititre and that by Broth Dilution or Agar Dilution Methods
宮崎 修一
1
,
小川 正俊
1
,
金子 康子
1
,
五島 瑳智子
1
Shuichi MIYAZAKI
1
,
Masatoshi OGAWA
1
,
Yasuko KANEKO
1
,
Saehiko GOTO
1
1東邦大学微生物
1Dept. of Microbiology, Toho Univ. School of Medicine
pp.325-330
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542911186
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目的
抗菌薬の感受性測定法には,液体培地希釈法,寒天平板希釈法及び感受性ディスク法がある.現在,病院の臨床検査室では迅速性,簡便性が要求されることから,ディスク法が最も広く用いられている.しかしこの方法については,ディスク薬剤含有濃度の適正さ,製品の精度管理,実験の適否のチェック,及びディスク成績の解釈などの問題点が指摘されている.
一方,液体培地希釈法,寒天平板希釈法によって菌の感受性を調べる方法は,最小発育阻止濃度(minimuminhibitory concentration;MIC)として実測値を炎現でき,更に液体培地希釈法では,引き続き最小殺菌濃度(minimum bactcricidal conccntration)を測定できる利点がある.しかし,これら二つのMIC測定法は正確性においてディスク法に勝るが,手数を要する点から日常検査には用い難い.この欠点を考慮し,近年各国でMICの簡易測定装置が考案されている.
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