研究
臨床細菌検査体制の実態とその問題点について
中森 純三
1
,
室木 邦生
2
1広島県衛生研究所
2広島県立広島病院
pp.298-301
発行日 1975年3月15日
Published Date 1975/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908908
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はじめに
臨床細菌検査は,個々の患者の診定手段としてのみならず,伝染性疾患の診定という公衆衛生学的意義が大きい点からも,第一線の臨床検査機関における細菌検査の重要性は特に強調されるべきであろう.
また,臨床検査全般の規格化・簡易化傾向のなかで,細菌検査はそれらが著しく困難な分野であり,深い経験と熟練とが要求されると同時に,その検査体制が合理的であるか否かによって検査の精度や能率に差を生じやすい.このことは,先に日本衛生検査技師会によって行われたコントロール・サーベイ1)の結果からも容易に推察される.
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