Senior Course 生理
誘発筋電図
鳥居 順三
1
1北里大・臨床病理
pp.118-119
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908862
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末梢神経にその走向に沿って経皮的に電気刺激を与えると,一定の潜時を経てその支配筋が収縮し,M波という筋活動電位を導出することができる.一方,下肢ではM波より更に潜時の長いH波という筋活動電位を得ることができる(後述).このM波やH波を利用して行う検査を誘発筋電図(Evoked EMG)という.
誘発筋電図を用いて行われる検査には,次のようなものがある.すなわち,神経・筋接合部の異常をテストするための反復刺激検査,末梢神経障害の有無を調べるための末梢運動神経伝導速度の測定,脊髄反射を利用し脊髄前角細胞の興奮性をチェックするためのH波回復曲線などである.
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