新しいキットの紹介
ふん便潜血反応用試験紙の検討
青木 哲雄
1
,
藤井 麗子
1
1常滑市民病院中央検査室
pp.83-85
発行日 1975年1月15日
Published Date 1975/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908847
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はじめに
ふん便潜血反応はレ線検査,各種内視鏡のように局所的な診断法では検出することができない場所での出血を確認できることから,消化器系疾患のスクリーニング検査として,いまなお広く用いられている.
従来より血色素の持つペルオキシダーゼ作用を利用して検出するフェノールフタレン法,オルトトリジン法,ベンチジン法,グアヤック法などが用いられてきたが,オルトトリジン法,フェノールフタレン法は感度が高くクロロフィル,Fe,I,Cu,Co,Moなどで偽陽性を呈する.一方,グアヤック法は感度が低いので陽性時には消化管出血の可能性が極めて大といえる1).
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