日常検査の基礎技術
酵素の初速度分析
荒木 仁子
1
,
山本 妙子
1
1東京女医大・臨床中央検査科化学部
pp.1125-1132
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908703
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酵素はタンパク質性の触媒で,体内のほとんどすべての化学反応は酵素によって触媒されている.生命現象の本体は酵素反応であるとさえいわれ,臨床化学検査でも数多くの酵素の活性測定が行われているが,従来のend point assayに対し,最近では活性測定を初速度分析で行う傾向が強くなってきた.そのための装置も種々市販されるようになり,国際生化学連合の勧告もあって,今後ますますこの方法が普及するものと思われる.ここでは主としてLKB8600酵素反応速度測定装置による方法を解説する.
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