Senior Course 生化学
—酵素の初速度測定—CPK
大場 操児
1
1獨協医大病院中検
pp.1016-1017
発行日 1975年9月15日
Published Date 1975/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542909107
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コード番号2.7.3.2に分類され,系統名としては,ATP:Creatine phosphotransferaseが与えられ,Creatine Kinaseが常用されている.わが国ではミオパチー研究班によるとCPKの測定はLohomann反応による測定法が,従来標準法となってきたが(1966年),本法は加水分解で生じた無機リンを測定する方法で,操作法が繁雑で,かつ誤差要因が多い.しかし国産のUV法キットもでき測定がかなり容易となったため,今後,UV法による測定頻度も高くなると推定される.
UV法による測定はNAD法(C.Gilvarg) NADH法(L.Nielsen)があり,NAD法は吸光度の減少を測定するが,NADH法は逆に吸光度の上昇を測定している.しかし,NAD法は保存血清中の低下した活性値を上昇させる賦活剤(シスチン,グルタチオン)の添加が無いため,NADH法が,毎日測定不可能な検査室としては,都合がよい.
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