私のくふう
心電計胸部誘導支柱
福田 邦昭
1
1兵庫県立西宮病院・中検
pp.753
発行日 1974年7月15日
Published Date 1974/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908600
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日常心電図検査において多くの施設で用いられている胸部吸着電極は,その着脱が便利であるが,V1〜V6の6本のコードを一束にしているところが多く,コードのからみあいによるロスタイムおよび断線にもつながる.このことは運動負荷試験直後の記録において接着に要する時間的な問題にも関係し,普通熟練者で手早く行っても30秒を要するが,当支柱の使用により大幅な時間短縮とスムーズな電極接着が行える.
起立試験記録にも有用であり,老人などの皮膚(脇腹のシワ,V6の部位)においてもコード・電極に重みが加わらないため吸着が容易である.アームの回転が可能であるため集団検診時にも大いに利用できる.
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