技術解説
人工呼吸と心臓マッサージ—検査時の救急処置
清原 迪夫
1
,
花岡 一雄
1
1東大麻酔
pp.383-387
発行日 1974年4月15日
Published Date 1974/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908497
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最近,臨床検査法の著しい進歩展開のかげに,予期しない事故の発生が増加していることが注目されている.この寸刻を争う救急事態は,現場に居合わせる医療従事者が早期に状態変化を発見し,迅速に適切な処置を施せば十分救命しうるものだけに,臨床検査技師をも含めてすべての医療担当者が平素からその訓練をつんでおくことが要請されている.そのためには,救急事態の症状を熟知し,その対策として必要な器具を常備し,かつその知識と方法をくり返し体得しておくことが望ましい.わずか数分間の処置法の適否が患者の生死,また植物人間にしてしまうか否かを決定してしまうので,ことの緊急重要性を認識して,その対策を体に覚えこませておくことがたいせつなのである.
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