新しいキットの紹介
患者尿についてのUrotrace使用経験について
武田 勇
1
,
米谷 孝
1
1島根県立中央病院臨床病理
pp.313-316
発行日 1974年3月15日
Published Date 1974/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908474
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緒言
尿路感染症の診断には,尿中細菌数の算定が従来より広く行われているが,希釈法はめんどうで時問がかかる難点がある.この問題解決のために,半定量法として,TTC (Triphenyl tetrazolium chloride)法が登場して久しいが,尿中細菌数が少なくても陽性になる場合や菌数が105/ml以上でも陰性を示す場合がある.またdipslide testのUricult法1,2)が最近開発され優秀なスクリーニング法であるが,高価で時間がかかる.このたび,スゥェーデン,Kabi社で開発されたdip and read方式による試験紙は,5〜10分間で判定できる.簡便,迅速な方法である.この試験紙"Urotrace"をシオノギ製薬から提供を受け使用する機会を得たので,われわれが日常行っている尿定量培養法と比較検討を行った.
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