新しい機器の紹介
簡易比色システム(RaBA System)の検討
笹村 強
1
1国立小児病院研究検査科
pp.1518-1522
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542908337
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はじめに
今日,日常検査の自動化が進むにつれ,定時に提出された検体は,同一項目ごとに一括されて自動分析される傾向にある.
しかし,緊急検査や散発的に提出された小数検体の処理が困難なことがしばしばある.これら検体の処理にはできるだけ簡易・迅速に,しかも正確・精密な成績が得られる方法が望まれる.このような場合,最近発売された簡易比色システム(RaBA System)は標準液や検量線を用いずに,またチャンネルの切り替えで多項目の検査が同時にでき,測定値がデジタルで得られるので適当な装置と思われる.本装置の性能を検討するため,本法と従来法による成績との比較,精密度,正確度,溶血およびビリルビンの影響などを吟味した1).また本システムによる他施設の成績も一括して比較検討した.
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