特集 負荷機能検査法
テレメーターによるスポーツ活動中の心電図記録について
宮川 政久
1
,
北村 和夫
1
1順大内科
pp.1006-1008
発行日 1972年9月15日
Published Date 1972/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907747
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方法および装置の沿革
運動中の心電図の無線搬送の試みは,Breakell(1949),Holter(1957)らによってRadioelectrocardiographyの名称によって試みられ,本邦においても徳島大 岡,宇都宮(1958)らによって,運動中の心拍数の変動などについてみごとな業績があげられてきた.しかし,これらはいずれも真空管増幅器によるために,発信機の重量,振動による影響,波型の特性など,いろいろな制限下にあり実用的でなかった.
飛躍的に進歩がなされたのは,トランジスターの開発による小型化以後であり,わが国においては著者らが臨床使用に適する心電計基準に合致したものとして発表したもの(1959)が最初である,その後,各心電計メーカーがこの種の無線心電計,またパルスメーター(心拍計)を製作し,実用・普及の段階に至った.1964年の東京オリンピックの選手強化にはテレメーターを駆使したトレーニングが行なわれ,各国のコーチ陣の目を見はらせた(図1A).
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