検査機器のメカニズム・8
オージオメーター
瓜谷 富三
1
1東芝KK医用機器事業部
pp.910-911
発行日 1972年8月15日
Published Date 1972/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907725
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1.オージオメーター
オージオメーターは聴力検査に広く用いられている機器で,その構成を図2に示す.被検者に受話器で音を与え,その周波数と強度を調節して最少可聴値を求め,オージオグラムを作成する.オージオグラムの縦軸は,JISで定められた正常者の最少可聴値を基準(0db)とした聴力損失で表わす.オージオメーターには音源の種類から,純音オージオメーターと語音オージオメーターに分かれ,また用途からは診断用と選別用(スクリーニング,に分かれる.
他に周波数や強度が自動的に切り替わり,被検者)スイッチによる応答で,オージオグラムが画がかれる自動記録オージオメーターがある.受話器は一般のヘッドホーンと同じ気導用と,頭骨に振動を伝える骨導用の2種がある.気導測定で聴力障害が発見された時は続いて骨導測定を行ない,外耳道,鼓膜,耳小骨などの伝音系の障害か,内耳感覚器,聴神経,中枢路などの感音系の障害かを調べる.
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