研究
マカロニを用いたシロネズミ大動脈の顕微鏡標本の作り方
中館 興一
1
,
高橋 ミツ子
1
,
矢川 寛一
2
1岩手医大教養部化学科
2岩手医大病理学第1講座
pp.529-531
発行日 1972年5月15日
Published Date 1972/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907621
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マカロニで組織片を支持することにより,確実かつ容易に大動脈壁の縦断面標本を作る方法を述べた.すなわち,縦に切り開いた大動脈を任意の長さに切断し,内膜面を内側にしてうず巻き状に巻いてからマカロニの円筒につめ,凍結して薄切する.切片は水に浮かべるとマカロニから自然に離れ,伸展して細長い縦断面となる.
残った組織片はマカロニごとアルコール脱水をすすめ,純アルコール脱水時に組織片からマカロニを除きパラフィン包埋を行なって薄切する.この標本は最初の整形どおり,うず巻き状のものが得られる.
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