血球観察の基礎・1【新連載】
観察上の基礎知識
衣笠 恵士
1
1都立駒込病院内科,東大・内科
pp.18-19
発行日 1971年1月15日
Published Date 1971/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907054
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最近,中央検査室で扱われる検査の多くが自動化される傾向にあり,さらにコンピュータの導入も現実の問題として身近に感じられる今日であるが,血球の同定については形態学的な判断が要求されるので,その点むずかしいわけである反面,自分の主観を生かしうる点でおもしろさがある.
相当経験の深い人でも,毎日血球を見ているとしばしば疑問の細胞に遭遇するものである.このような細胞をどのように処理するか,すなわち安易に取り扱ってしまうか,納得のゆくところまでよく追求するかといった違いが,血液検査技師の将来の能力を決めるポイントとなる.
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