グラフ
病理組織のための電顕試料作製法Ⅲ—支持膜とガラスナイフ
三友 善夫
1
,
宮本 博泰
2
1東医歯大病理
2東医歯大中央電顕室
pp.565-568
発行日 1970年6月15日
Published Date 1970/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906811
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試料支持膜作製法
光顕観察時のスライドガラスに相当する電顕試料を載せる膜は,細かい格子状や細隙状の多数の小孔のある円形金属板(シートメッシュ)に張られる.この膜は厚さが100-200A,電子線に強い抵抗性を有し,内部は無構造,電子線を散乱しない透明なもので,ホルムバールやセロイジンが用いられる.また膜の強化の目的でカーボン,シリカ,一酸化ケイ素などを真空蒸着する.支持膜の作製にあたって電顕試料の観察では微細な塵埃も障害となるので,薬品は精製した特級品を,器具はよく洗浄したのちに十分に蒸留水を通し,塵埃をさけて乾燥させたものを使用する.(→左)
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