研究
白血球の自動計数条件の検討—稀釈液について
黒川 一郎
1
,
後藤 尚美
1
,
木村 寿之
1
,
田中 系子
1
,
山本 英彬
1
,
永井 龍夫
1
1札幌医大病院中検
pp.291-294
発行日 1970年3月15日
Published Date 1970/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906737
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はじめに
すでに本邦でも血球計数器はかなり普及し1),赤血球は機種それぞれの問題を持ちつつも,日常検査としてほぼ円滑に行なわれているのに比べ,白血球計数,特に溶血後の数値の変動については検討の余地が多い2,3).
著者らもこの問題全般につきいろいろ試行錯誤的に検討し一部を発表したが4),称釈液の組成中,中性ホルマリン,牛アルブミンの添加が溶血後の計数値の安定化に有効なことをたまたま知った.以下さらに調べた成績を中心に報告し若干の考察を加える.
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