私のくふう
血液塗抹標本用スライド・ガラスの簡便なる清浄法について
熊谷 崇
1
,
井上 幸子
1
,
栗田 郁子
1
,
平田 章子
1
1熊大病院中央検査部血液室
pp.984
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906585
- 有料閲覧
- 文献概要
従来一般に行なわれているクローム流酸などを使って行なうスライド・ガラスの清浄法は,危険を伴うとともに,多くの労力と時間を要し,血液検査室合理化の障害となっていることは周知のところです.私たちは,以下に述べるような簡便な方法で,およそ満足できる結果を得ていますので報告します.
まずオベクト用クリーナー・ボックスのオベクト立て(図1,富士理研製)にガラスを並べます(従来の壺に投入する方法では,ガラスが重なり合うため,いかなる洗剤を使っても理想的な結果は得にくい).次にボックス(図2)に中性洗剤(ビスタなど)を入れ1昼夜放置した後,1晩流水で洗い(水質が悪い場合は,最後に蒸留水で1回洗う)孵卵器に移し乾燥します.用にのぞみ,取り出してガーゼなどで拭かずそのまま使用します.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.