主要疾患と臨床検査・11
泌尿器疾患と臨床検査
伊藤 一元
1
1自衛隊中央病院泌尿器科
pp.949-954
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906570
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泌尿器科的疾患には尿路疾患および男子性腺疾患が含まれるが,近年副腎疾患中手術を必要とするものは,泌尿器科で扱われることが多くなってきた.以下,泌尿器科で診療される疾患の臨床検査について述べる.
臨床検査の原則はまず問診により,それぞれの症状からだいたいの病変部位を推定する,たとえば尿路疾患では上部尿路および下部尿路疾患に分けられるが,上部尿路疾患では腰部痛ないし腎仙痛,腎部腫瘤,発熱などの症状を呈し,下部尿路疾患では排尿に伴って症状を呈することが多く,すなわち排尿痛,排尿障害,尿意瀕数などの症状を呈するため,これらの症状により病変部を推定できる.次いで触診,打診,聴診および視診により推定をいっそう確実にし臨床検査を行なう.
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