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特殊な計算尺—ユニスパイロと簡単ルーラー(1)
梅田 博道
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1東京医歯大・内科
pp.869
発行日 1969年10月15日
Published Date 1969/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906553
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スパイロの普及のために
実地診療の肺機能検査は,スパイロから始まる.スパイロは簡単な検査であるが,レントゲン検査や心電図に比べて,計算がめんどうだというむきも多い.そこで,実地診療や健康管理用に便利なスパイロを開発した."ユニスパイロ(サンワ精機)"がこれである.
ユニスパイロのベル・ファクターは50である.つまり,ユニスパイロのベルが1mm上下することは,50mlの空気の出入に相当する.スパイログラムで1mmの高さは,そのときの温度で50mlにあたるわけである.従来使われてきたベネディクト・ロス型レスピロメーターのベル・ファクターが20.73,または41.4という中途半端な数なのは,ベルの動き1cmまたは0.5cmが1Calの熱量産生に相当し,代謝熱量の計算に便利だからである.したがって,肺機能検査の目的に使うスパイロは,中途半端な係数でなく,計算しやすい数がよい.
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