主要疾患と臨床検査・10
心疾患と臨床検査
岸本 道太
1
1国立東京第一病院循環器科
pp.855-862
発行日 1969年10月15日
Published Date 1969/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906546
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心疾患の種類は多く,それぞれその診断に必要な特殊な臨床検査があるが,共通した検査もある.
心臓病の患者の診察にあたっては一般内科診察と同じく,(1)問診,(2)理学的検査—特に心音聴診,腹部触診などに引きつづき,(3)心電図検査,(4)胸部X線撮影および透視,(5)尿検査,(6)血液検査を行なう.特殊検査にはリウマチ血清反応,血液凝固能検査,負荷心電図,テレメーター心電図,心音図,負荷心音図,心弾図,脳波描記法,心臓カテーテル法,心血管造影法,色素法またはアイソトープ法による心拍出量,循環時間の測定,心シンチグラムなどがあり,これらを一般検査から想像される臨床診断に応じて,適宜取捨選択して行なわねばならない.
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