技術解説
救急検査
富田 仁
1
1京大・中央検査部
pp.388-395
発行日 1969年5月15日
Published Date 1969/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906412
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はしがき
各大学・各病院に中央検査室制度が設けられ,衛生検査技師法(昭和33年)が確立されてから,すでに10年以上が経過した.それまでは,大学においては,検尿,検便,血算などのいわゆる一般検査といわれるような検査は,各科病棟,各科外来内にて行ない,ややむずかしい検査は,研究室ないしそれに準ずる所で,医師自らが,たいてい自分のアルバイトとしてやっていた.したがって,その医師が転任すると,その検査はしばらく中止するというような時代であった.
中央検査室制度ができてから,そのような臨床検査は,中検で専門の衛生検査技師が行なうようになった.多種類の多検体が専間の技師によって行なわれるので,各科からは非常に喜こばれたものである.
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