海外だより
アメリカにおける衛生検査技師養成の問題点
河合 忠
1
,
河合 式子
2
KAWAI TADASHI
1
,
KAWAI TSUNEKO
2
1中央鉄道病院臨床検査科
2虎の門病院臨床検査科
1Diplomate of The American Board of Patho-logy,
2Graduate of University of Miami School of Medical Technology
pp.601-602
発行日 1963年8月15日
Published Date 1963/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906147
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アメリカにおける衛生検査技師の職業的地位は一般に高く評価されています。しかし,アメリカにおいて一口に衛生検査技師(medical technologists)と称されている人々の間に種々異なった経歴を持っている事実に気づかれている方は非常に少ないと思います。アメリカ国内においてさえ,やっと近年になって大きく表面に取りあげられて来ました。まず,アメリカにおいていわゆる衛生検査技師と称する人々の間にMT (ASCP)およびM.T.の二つの称号のある事実をお知らせします。
MT (ASCP)は3年間のカレジ教育を受け,しかも4年目の1年間を病院の医学技術学校で臨床修練を受けた技師に与えられる登録資格です。病院の技術学校は病理専門医が責任をもって管理指導し,しかもアメリカ医師会から承認されたものでなければなりません。この称号に対する資格認定試験はA.S.C.P.のRegistry ofMedical Technologistsにょって年2回行なわれます。
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