研究
尿中ウロビリノーゲン定量検査成績の比較
陳 敏馨
1
1順天堂大学臨床病理学教室
pp.497-499
発行日 1962年7月15日
Published Date 1962/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905997
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
I.緒言
尿中ウロビリノーゲン(Ug)検査はEhrlichアルデヒド反応が最も普通に行なわれている。しかしUg排出量は日中の変動,季節的変動1)2)がある上に種々の薬物により陽性となること,あるいは影響を受けることが報告されている3)4)5)。従って一回尿のみのアルデヒド反応ではその成績もすこぶる曖昧で,臨床的意義を求め難く,Ugが確実に増量しているかどうかを知るためにはUg定量を実施せねばならない。
私はこれらのUgの定量法のうち比較的操作の容易なWatson法(簡易法)および佐藤法を同一尿について比較したのでその成績を報告する。

Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.