技術解説
焔光光度計によるミネラル測定上の注意
長谷川 博
1
1国立東京第二病院
pp.607-613
発行日 1960年10月15日
Published Date 1960/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905750
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焔光分析の臨床検査への応用は米国で1947年頃に始められたのですから未だ歴史は浅いのですが,その簡易,迅速,正確性が広く認められ,我国でも主要病院は殆んどこの機械を設置して血清,尿其他のミネラルを測定する様になりました。そして機械装置も,物理化学の研究用に設計され廻折格子を使つてあるflame-spectropho-tometerではなく,もつと簡単にNa,K丈け或いはNa,K,Ca測定の為に設計され,数枚の干渉Filterを交換する丈けでよい医学生物学専用の機械が十指に余る会社から発売されております。そこで焔光分析の実技上の解説を行い,併せて臨床医の立場からみた検体取扱い上の諸注意をのべてみます。
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