技術解説
糞便の細菌検査法(Ⅰ)
高橋 昭三
1
1東大医学部細菌学教室
pp.651-654
発行日 1958年11月15日
Published Date 1958/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905518
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糞便の細菌学的検査は,主として腸内細菌群中の病原菌を検索する場合に行われる。これはグラム陰性の桿菌である。特殊な場合,グラム陽性の球菌等の検索も行われるが,それは比較的少い。赤痢アメーバ等の原虫が検索の対象になる事もある。
糞便は,腸から出るわけで,口から入つた食品の最後の姿である。したがつて,食べものが口に入る時にもつて来た細菌も出てくる事になる。従つて,多種多様の細菌の集りといつてよい。
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