私のくふう
in situ PCR量産ブロック
西野 信一
1
1昭和大学医学部第二外科学教室
キーワード:
in situ PCR
Keyword:
in situ PCR
pp.342
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904352
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近年,核酸を扱う仕事が多くなりわれわれの研究室でもTaKaRa PCR Thermal Cycler MP(TP-3000)を購入した.このThermal CyclerはTubeおよびスライドグラスを用いてのPCRが可能である。Tubeは,0.5ml用で一度に54個のPCRを行うことができるが,スライドグラスのPCR (in situ PCR)は4枚まである.このin situ PCRの量産を目的としては,図1のものを作成した.私たちは「in situ PCR量産ブロック」と名付けたが,略して「in situブロック」と呼んでいる.素材は銅を用いた.これにより,一度に12枚までのPCRが可能である.図2はThermalCyclerにin situブロックをセットした写真である.なおPCR時には,エアコンの影響を軽減するためにin situブロックの上にプラスチックのタッパーを被せた.このin situ PCR量産ブロックを用いて胃癌のEpstein-Barr Virus (EBV) Bam W領域の検出例を図3に示す.
なお,このin situブロックの製作は清水商会(℡03-3998-3839)にお願いした.
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