今月の主題 臨床化学分析の指示反応系
巻頭言
臨床化学分析の指示反応物質の現状
片山 善章
1
Yoshiaki KATAYAMA
1
1国立循環器病センター臨床検査部
pp.979-980
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903411
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生体試料中の各種成分の化学的分析とは,化学反応を利用して測定するという意味であるが,最近の臨床化学検査の一部を除いて,ほとんどが酵素反応を利用した酵素的分析に変遷した.したがって,現在の臨床化学検査は,この酵素的分析を利用した自動分析装置による測定が主流になった.
酵素的分析の特徴は, (1)酵素の特異性を利用して,多成分系である生体試料中の目的成分を除蛋白や有機溶媒抽出などの繁雑な操作を経ずに測定することができる.
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