コーヒーブレイク
検査室のこれから
屋形 稔
1
1新潟大学
pp.66
発行日 1997年1月15日
Published Date 1997/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903215
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新年を迎えて臨床検査の世界も新しい覚悟で臨むことが改めて要求されている.医療財政がますます逼迫し検査室を取り巻く環境が厳しくなっているし,院内感染に次いで世上をこのうえなく不安に陥れたO-157による感染などで技師の役割りと感染症に対する検査の重要性が増して来た.
昨年初秋,日本病院会の主催で全国臨床検査管理研究会が新潟で開かれ,全国から百数十名の人々が集まって2日間熱心な研修が行われた.私も初日に"検査室の在り方と運営"という特別講演を依頼され,久方ぶりに2時間近い長広舌を奮ったが,聴衆の熱心な取り組みを肌で感じて感銘深かった。このとき述べた内容を後で分析したら,意識せずに後続の講演,シンポジウムの命題と一致しており,むしろ基調講演と呼んだ方がふさわしかった.新年そして21世紀を数年後にした検査の話題に適当なので,要点をピックアップして紹介しておきたい.
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