学会だより 第7回国際肥満学
トロント:オンタリオ湖畔ウォーターフロントへ4年振りに世界各国の研究者が集う
大野 誠
1
1東京慈恵会医科大学健康医学センター健康医学科
pp.244-245
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902391
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第7回国際肥満学会(International Congress onObesity)は,1994年8月20~25日,カナダ最大の都市トロント市において,マニトバ大学医学部エンジェル教授を会頭に盛大に開催された.本学会は1974年ロンドンで第1回大会がもたれた後,3~4年おきに,ワシントンD.C.,ローマ,ニューヨーク,エルサレ開催され,前回(1990年)の大会は大村裕九大名誉教授を会頭に神戸で成功裡に挙行されたのはまだ記憶に新しいところである.本大会へは,前回の実績をさらに上回る23か国から約1,400名の参加者が集い,20年前の第1回大会の参加者約400名とは比べようもないほど,肥満に対する世界的な関心が高揚している事実が示された.会場となったウエスティン・ハーバーキャッスルホテルは,近年,開発が目覚ましいオンタリオ湖畔ウォーターフロントの中心に位置する超高層ホテルであり,学会場は隣接するコンベンションセンターとホテル内の会議室を使って,連日サマータイムの朝7時より活発な討論が交された.
本学会では発表演題をテーマ別にTrack 1~6に分け、各Trackごとにシンポジウム,一般口演発表,ポスター発表の場を設定し,5日間で総数627題の研究成果が紹介された.このほかに,2~3のテーマに絞って有名教授による早朝の"教育講演"と夕刻の"ソクラテス討論"が企画された.
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