今月の主題 生物・化学発光計測
技術解説Ⅱ:発光系
アダマンタン系
岡田 政久
1
Masahisa OKADA
1
1富士レビオ株式会社中央研究所
キーワード:
アダマンタン系ジオキセタン
,
エンザイムトリガー
,
AMPPD
Keyword:
アダマンタン系ジオキセタン
,
エンザイムトリガー
,
AMPPD
pp.209-214
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901872
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
アダマンタン系ジオキセタン化合物の化学発光には,熱分解に伴う発光をはじめとして化学反応(ケミカルトリガー)から酵素触媒反応(エンザイムトリガー)によって生じる化学発光が知られている.最近,ジオキセタン骨格アダマンチル基とメトキシ基およびフェノールリン酸エステル基とに挟まれた化合物AMPPD〔3-(2-スピロアダマンタン)-4-メトキシ-4(3″-ホスフォリールオキシ)-フェニル-1,2ジオキセタン〕がアルカリホスファターゼ(ALP)の基質として合成され,常温での高い安定性ならびに発光制御のしやすさからこれを用いたエンザイムトリガーによる発光測定技術が,臨床検査において実用化されている.〔臨床検査38:209-214,1994〕
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.