Coffee Break
点と線
屋形 稔
1
1東新潟病院
pp.12
発行日 1993年1月15日
Published Date 1993/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901391
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松本清張の小説に『点と線』というのがあるが,この暑い夏を過ごすのに,行ってみたい"点"を,昨年から乗りこなしている"Audi"で結んでみようと思った.Audiが気に入っているのは,高速でとばすほど車が安定してきて滑るように走ることで,今度の3泊4日の旅でもまずこれが満喫できて楽しかった.
第1の"点"は新潟県柏崎海岸に飛び出ている番神岬に新しく改装成った「岬館」というホテルである.以前訪れたときは山腹の神社の傍の古めかしく大きな旅館で,背景の日本海の暗い荒波と石焼きの魚介料理に何となく惹きつけられた.今度走ってみると新潟から弥彦,寺泊までの越後シーサイドラインが柏崎まで伸びており,右に海,左に山を眺めながらの美しい観光道路になっていた.旅館も明るい近代建築に変わって窓から遠望する日本海も夏の陽ざしに映えていた.「米山さんから雲が出た」と唄われる米山がくっきり聳えていた.
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