今月の主題 溶血性尿毒症症候群(HUS)
総説
Vero毒素研究の現状
竹田 美文
1
Yoshifumi TAKEDA
1
1京都大学医学部微生物学教室
キーワード:
Vero毒素
,
志賀毒素様毒素
,
VT1
,
VT2
,
RNAN―グリコシダーゼ
Keyword:
Vero毒素
,
志賀毒素様毒素
,
VT1
,
VT2
,
RNAN―グリコシダーゼ
pp.1323-1328
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901359
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Vero毒素は,大きく分けてVT1とVT2の2種類があり,そのうちVT2には類似した構造を持つ少なくとも4種類のvariantが報告されている.VT1はShzgella dysenteriae1が産生する志賀毒素と遺伝子の塩基配列がまったく同一であり,VT2familyは志賀毒素と約50~60%の相同性がある.したがってVero毒素は志賀毒素様毒素と呼ばれる.Vero毒素の分子レベルの作用機構はよくわかっているが,HUSなどの臨床症状との関連性は未解決である.〔臨床検査36(13):1323-1328,1992〕
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