海外だより
ジヤマイカ
林 由美子
pp.182
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900979
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開発途上国で現地の人々とともに汗を流して働いてみたい,少しでも人々の役に立ちたいとの念願がかない,臨床検査技師として協力隊に参加することができた.ジャマイカ初代隊員として派遣され,はや1年,右も左もわからないまま,ただがむしゃらに過ごしてきた.
ジャマイカには各地域ごとに2~3の国立病院があり,私の配属先のブスタマンテ小児病院はキングストン地域の国立病院の1つである.小児病院としてはジャマイカで最大であり,スタッフの技術水準はかなり高く,検査室のチーフは大学で生化学を4年間学んだというベテランである.新しくできた検査室にも,ほとんど日本と変わらないほど最新の機械が導入されていて,検査室は生化学検査と血液学検査,微生物検査の3つの分野に分かれている.スタッフは,資格を持った検査技師が1人,資格はないがある程度の経験と知識を持ったメディカルアシスタントが2人,そして助手が1人である.
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