TOPICS
GLUT1のRIA
佃 克則
1
,
岡 芳知
2
1朝日生命成人病研究所
2東京大学第三内科
キーワード:
グルコーストランスポーター
,
GLUT1
,
RIA法
Keyword:
グルコーストランスポーター
,
GLUT1
,
RIA法
pp.1340-1341
発行日 1991年12月15日
Published Date 1991/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900920
- 有料閲覧
- 文献概要
近年のcDNAクローニングにより,細胞膜における糖取り込みを介在する数種類の糖輸送担体の存在が明らかとなってきた1~4).これらの糖輸送担体の間にはアミノ酸レベルで50~70%のホモロジーが認められ,従来のサイトカラシンB結合法や抗体を用いたウエスタンブロッティング法では絶対量を算出することは容易ではなく,しかも繁雑な操作を必要とした.
われわれは,グルコーストランスポーターGLUT 1からGLUT 5の5種類のサブタイプのカルボキシル基末端(C末端)部のアミノ酸配列が異なることに着目し,GLUT1糖輸送担体のC末側15個のアミノ酸(Thr-Pro-Glu-Glu-Leu-Phe―His-Pro-Leu-Gly-Ala-Asp-Ser-Gln-Van)1)に相当するペプチドを合成した.このアミノ基末端(N末端)をkeyhole limpet hemocyaninに結合し,家兎に免疫して得られた抗血清から,アフィニティカラムを用いて抗体を精製した.また,上記の合成ペプチドのN末端にtyrosineを加えた16個のアミノ酸より成るペプチドを合成し,クロラミンT法5)を用いて125Iにて標識し,Sep―Pak C18カラムで精製し,標識合成ペプチドを作製した.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.