特集 アレルギーと自己免疫
III.自己免疫疾患
3.自己免疫疾患と検査
5)結節性多発動脈炎とその他の血管炎
橋本 博史
1
Hiroshi HASHIMOTO
1
1順天堂大学医学部膠原病内科
pp.278-281
発行日 1991年11月30日
Published Date 1991/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900879
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はじめに
血管炎をきたす疾患は数多くあげられ,これらを総括して血管炎症候群(vasculitis syndrome,Christian&Sergent,1976)の概念も提唱されている.その中心となる疾患は結節性多発動脈炎(polyarteritis nodosa;PAN)であるが,PANに近縁する独立した疾患,さらには他の疾患に血管炎を伴う病態も含まれる.ここでは,誌面の都合もあり,血管炎の分類,血管炎の発症機序,PANを中心とする主な血管炎症候群の疾患概念と診断に必要な検査所見について述べる.
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