今月の主題 補体系
技術解説
免疫複合体の測定
𠮷野谷 定美
1
Sadayoshi YOSHINOYA
1
1東京大学医学部臨床検査医学教室
キーワード:
免疫複合体
,
C1q固相法
,
抗C1q抗体
,
抗C3d抗体
,
mRF
Keyword:
免疫複合体
,
C1q固相法
,
抗C1q抗体
,
抗C3d抗体
,
mRF
pp.176-178
発行日 1990年2月15日
Published Date 1990/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542900042
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免疫複合体測定は,過去に測定法の不安定性と免疫複合体そのものの複雑性のため,標準化,精度管理に失敗し一般臨床市場への流通が困難であった.新しく,Clq固相法の改良,モノクローナル抗体の開発が行われ,抗Clq抗体法,抗C3d抗体法,モノクローナルリウマトイド因子法(mRF法)が登場し,より安定な測定キットが誕生した.一方,臨床側では,血漿交換療法,免疫抑制剤,リンパ球輸液療法などが行われるようになり,免疫複合体測定の需要が高まっている.測定法の原理を正しく理解し,測定結果の判断をすることが検査室側に要求されている.
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