増大号 検査血液学レッスン 検査結果の乖離をどう判断するか
2章 血球形態
強制乾燥と自然乾燥が形態に及ぼす影響
朝比奈 彩
1
,
大畑 雅彦
2
1静岡赤十字病院検査部
2前 横浜市立大学附属病院臨床検査部
キーワード:
強制乾燥
,
自然乾燥
,
有毛細胞白血病
,
HCL
,
脾辺縁帯リンパ腫
,
SMZL
Keyword:
強制乾燥
,
自然乾燥
,
有毛細胞白血病
,
HCL
,
脾辺縁帯リンパ腫
,
SMZL
pp.1128-1131
発行日 2022年10月15日
Published Date 2022/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203117
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はじめに
湿度の高いわが国では,骨髄塗抹標本は一般的に冷風で強制乾燥される.一方,海外では,自然乾燥が一般的である.国内でも一部は湿度が低く,強制乾燥が不要な地域もあり,標本作製の手技は血液検査室の環境に左右されている.形態観察における検査前プロセスとして,標本乾燥の条件が血球形態に影響を及ぼすため,正しい形態判断には,目的に応じた適切な標本作製手順と,適切な標本部位で観察をすることが肝要である.
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