Japanese
English
今月の特集1 専門医に聞く アレルギーとその検査
呼吸器領域のアレルギーとその検査
Allergic respiratory disease and clinical examination for the diagnosis
佐野 博幸
1,2
,
佐野 安希子
1
,
松本 久子
1
,
東田 有智
2
1近畿大学病院アレルギーセンター
2近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科
キーワード:
Ⅰ型アレルギー
,
Ⅲ型アレルギー
,
Ⅳ型アレルギー
,
呼吸器疾患
,
臨床検査
Keyword:
Ⅰ型アレルギー
,
Ⅲ型アレルギー
,
Ⅳ型アレルギー
,
呼吸器疾患
,
臨床検査
pp.1007-1013
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203089
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●気管支喘息(BA)の診断に気道可逆性検査と気道過敏性検査は重要であるが,1秒量(FEV1)<1.0Lの場合は中止すべきである.
●アレルギー性気管支肺真菌症(ABPM)の診断は,真菌に対するⅠ型アレルギーとして皮膚テストまたは特異的免疫グロブリン(Ig)E検査,Ⅲ型アレルギーは沈降抗体または特異的IgG検査で行う.
●薬剤性肺炎では薬剤リンパ球刺激試験(DLST)を行うが,擬陽性あるいは偽陰性になりやすい薬剤があるので注意が必要である.
●寄生虫感染症による好酸球性肺炎(EP)を疑ったときは,multiple-dot ELISA法による抗奇生虫IgG抗体スクリーニング検査を行う.
●過敏性肺炎(HP)でのⅢ型アレルギー検索では,トリコスポロン・アサヒに加えて,ハトおよびセキセイインコに対する特異的lgG抗体も蛍光酵素免疫測定(FEIA)法で測定可能となっている.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.