今月の特集2 インフルエンザを再考する
扉
関谷 紀貴
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1がん・感染症センター都立駒込病院感染制御科・臨床検査科
pp.1185
発行日 2021年11月15日
Published Date 2021/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202868
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インフルエンザは広く知られた呼吸器ウイルス感染症ですが,季節性インフルエンザを取り巻く変化,新型インフルエンザA(H1N1)pdm09を契機に再整備された新型インフルエンザ対策など,近年のさまざまな経験から得られた知見は新型コロナウイルス感染症への対応においても生かされました.また,今後見込まれる海外渡航者や訪日外客数の再増加に向けて,インフルエンザ診療におけるリスク評価をあらためて見直しておくことは重要です.
本特集は,インフルエンザ対応に関する基礎知識の再確認とアップデートを目的として企画しました.前半では,季節性インフルエンザの疫学,診断・治療,ワクチン,感染対策のポイントについて,網羅的にまとめられています.後半では,インフルエンザウイルスの分類と検査法に関する整理を挟み,新型インフルエンザの歴史・疫学,感染対策について,対策の前線に立つ先生方に解説いただきました.本特集を通して,インフルエンザ対応の基本と現状における課題を整理していただき,今後の取り組みを見直す機会としていただけるよう願っています.
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