Japanese
English
今月の特集 スポーツを支える臨床検査
スポーツ医学・スポーツ医療における臨床検査
スポーツ科学分野における超音波エラストグラフィを用いた筋スティフネス評価
Assessment of muscle stiffness using ultrasound elastography in sport science
宮本 直和
1
1順天堂大学スポーツ健康科学部
キーワード:
剪断波エラストグラフィ
,
スティフネス
,
パフォーマンス向上
,
スポーツ外傷・障害予防
Keyword:
剪断波エラストグラフィ
,
スティフネス
,
パフォーマンス向上
,
スポーツ外傷・障害予防
pp.934-939
発行日 2021年9月15日
Published Date 2021/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202813
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●従来,骨格筋のスティフネス(伸びにくさ)は可動域や押込式筋硬度計で評価されてきたが,それらの方法では筋スティフネスを正確に評価することはできないため,超音波剪断波エラストグラフィなどを用いる必要がある.
●近年,筋スティフネスはアスリートのパフォーマンスやスポーツ外傷・障害とかかわっていることが明らかになりつつある.
●アスリートが高いパフォーマンスを発揮するためには,必ずしも軟らかい筋が好適なわけではない.競技種目によっては硬い筋が適していることもある.
●今後,筋の質的評価に関するデータを蓄積していくことによって,アスリートやスポーツ愛好家の競技力向上や,スポーツ外傷・障害予防につながる効果的なトレーニング法の確立,ガイドラインの作成が可能となる.
Copyright © 2021, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.