Japanese
English
今月の特集1 やっぱり大事なCRP
生活習慣病におけるCRP
C-reactive protein in lifestyle-related disease
鈴木 聡
1
1竹田綜合病院循環器内科
キーワード:
メタボリックシンドローム
,
炎症反応
,
動脈硬化
,
心血管疾患
Keyword:
メタボリックシンドローム
,
炎症反応
,
動脈硬化
,
心血管疾患
pp.958-964
発行日 2020年9月15日
Published Date 2020/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202455
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Point
●メタボリックシンドロームの診断基準である4項目は全て,炎症反応の活性化の指標であるC反応性蛋白質(CRP)と密接に関与する.
●高血圧や糖尿病,脂質異常症のほかにも,生活習慣に関連する喫煙や睡眠時無呼吸症候群なども炎症反応を活性化させてCRPを上昇させる.
●動脈壁におけるプラークの形成においては初期段階から炎症反応が関与し,成長や破綻,血栓形成を促して心血管疾患の発症を増加させる.
●健康な状態における高感度CRPの高値は将来的な糖尿病や心血管疾患発症を予測できる.疾患発症後のCRP値は長期的な予後と関連する.
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