増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック
Part.3 5章 技術的要求事項
5.10 検査室情報マネジメント
病理検査からみた「5.10 検査室情報マネジメント」
古谷津 純一
1
1獨協医科大学埼玉医療センター病理診断科
pp.1282-1283
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202187
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「5.10 検査室情報マネジメント」では,検査結果を導くにあたり,必要な患者データや情報にアクセスできることが求められている.これらには患者の機密情報も含まれているため,これらを維持管理するための文書化された手順が必要である.特に病理検査室では,病理診断という患者の最終診断を取扱うため,その管理にはよりいっそうの留意が必要である.このため,患者データや情報へのアクセス,検査結果の入力,検査結果の変更,検査結果報告をする権限と責務について,すべての要員について定義して管理することが求められる.さらにシステムダウン時の対応方法につき,文書化された手順を有していなければならない.
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