増刊号 維持・継続まで見据えた—ISO15189取得サポートブック
Part.3 5章 技術的要求事項
5.2 施設及び環境条件
病理検査からみた「5.2 施設及び環境条件」
青木 裕志
1
1順天堂大学医学部附属練馬病院病理診断科
pp.1139-1143
発行日 2019年10月15日
Published Date 2019/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202155
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「5.2 施設及び環境条件」では,検査室及び資材の保管場所などの環境条件が対象となる.検査室は「臨床検査技師等に関する法律施行規則」に沿った十分な広さが必要である.病理検査では感染性検体が取扱われるため,感染区域と非感染区域を明確にし,防護具の設置など,要員の安全に配慮した設計とする.特に,感染リスクの高い術中迅速診断や細胞診検体処理の作業場所は遮蔽されていることが望まれる.試薬や消耗品の保管場所は整理整頓し,保管庫は転倒防止策を講じる.保冷庫や冷凍庫は,保管された資材の性状が安定する温度管理を行う.毒物及び劇物,有機溶剤などの試薬類,感染性廃棄物は,おのおのの関連法規にのっとった取扱い,保管,廃棄が必要である.
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