今月の特集2 薬の効果・副作用と検査値
扉
山田 俊幸
1
1自治医科大学臨床検査医学
pp.43
発行日 2019年1月15日
Published Date 2019/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201852
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検査部門では,患者がどのような治療を受けているか,カルテや依頼書に記載されている治療薬はどのようなものなのかにつき,業務のなかで把握することはなかなか難しいものです.ご存じのように,薬は,その効果または副作用として検査値に少なからず影響することから,その使用目的や作用について,ある程度の知識をもつことが望まれます.また,新薬登場のペースは検査試薬より速く,知識の入れ替えが頻繁に必要となります.
本特集では,脂質異常症,糖尿病,血栓症(予防),炎症など頻度が高い病態を取り上げ,使われる治療薬をまずは知ってもらい,そのうえで検査値への影響を理解してもらうことを目的としました.悪性腫瘍については,化学療法前の検査という視点で取り上げました.検査値からみた治療効果と副作用の線引きは難しいところがありますが,専門の執筆者の方々にはうまくまとめていただきました.
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